一般社団法人北海道薬剤師会 会長からご挨拶

 令和4年6月に、一般社団法人北海道都薬剤師会の第18代会長に就任しました有澤賢二 (ありさわ けんじ) です。
 薬の専門家である薬剤師の職能団体として、道民の皆様が安心・安全に医薬品を使用していただけるよう知識向上等の研鑽を重ね、微力ながら地域医療、地域社会へ貢献をして参りたいと考えております。

 本会は、北海道内の薬剤師4,400名を超える会員で構成され、薬局、病院、製薬会社、医薬品卸業、行政機関、学校薬剤師等、幅広い職域で業務に取り組んでおり、それぞれの立場から皆様の健康な生活をお過ごしいただくためのお手伝いをさせていただいております。

 現在、北海道においても急速な高齢化を背景に医療の在り方が変化してきており、住み慣れた地域で医療を完結させるという、いわゆる地域完結型の医療提供体制構築が進められております。薬剤師もその一翼を担う立場として、処方せんがなくとも、いつでも気軽に相談できる「かかりつけ薬剤師・薬局」としての役割や、皆様の主体的なセルフメディケーションの支援を行うための取り組みを進めております。
 先般5年ぶりとなる関係法律の改正がなされましたが、その中では、薬剤師に対する服薬期間中のフォローの義務化や薬局機能認定制度が創設されるなど 、薬局ごとの特色にあわせて住民の皆さまが選んだ薬局・薬剤師をご利用できる時代になりつつあります。
 本会ではこうした役割・機能をもつ薬局が、北海道内のどの地域に居住されていてもご不便無くご利用頂ける環境整備が行えるよう、行政や関係機関・団体と連携の上、特色を活かした研修や活動を行っております。さらに次世代を担う薬剤師育成や、将来薬剤師を目指す薬学生の実務実習受け入れにも力を注いでおります。 加えて、万一の大規模災害や非常事態が発生した際、地域の皆さまが日常的に服薬されている、あるいは被災に際し必要な医薬品を適切に供給出来るような取り組みも行っております。今般の新型コロナウイルス感染症流行時という非常事態においても、薬局は医療機関同様、開局が求められる施設とされており、皆さまが必要な医薬品等を入手できる体制の確保を図るとともに、ワクチン接種における薬液調整や注射器への薬液充填、薬局における新型コロナ抗原検査キットの提供、抗原定性検査等を行っております。

 当ホームページでは、本会の事業内容とともに、道民の皆さまにも見ていただきやすい医薬品や健康に関するコンテンツを提供して参りたいと考えておりますし、皆さまがお知りになりたい情報などの掲載も行って参りたいと考えておりますので、お問い合わせフォームよりご意見をお寄せいただく等、是非ご活用いただきたいと考えております。
 薬剤師に求められる役割へ対応するため全力を尽くす所存であります。どうぞよろしくお願いいたします。

2022年8月
一般社団法人北海道薬剤師会
会長 有澤賢二