便秘のいろいろ

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便秘のいろいろ
 
便秘は、大きく分けると機能性便秘器質性便秘に分類されます。

機能性便秘というのは大腸の働きの異常が原因で起こるもので、機能性便秘はさらに弛緩性便秘、痙攣性便秘、直腸性便秘そして食事性便秘の四種類に分類されます。

弛緩性便秘
弛緩製便秘

健康な大腸は一定の緊張とリズムをもって運動しています。ところが、大腸の運動と緊張が低下すると、腸のなかの内容物の通過が遅れ水分の吸収が増加するために便秘が起こります。これが弛緩性便秘です。排便時に腹圧をかけるのに必要な、腹筋などの筋力が弱まることも便秘の原因になります。

痙攣性便秘
痙攣性便秘

ストレスや感情の高まりにともなう自律神経のアンバランス、特に副交感神経が緊張しすぎることによって起きる便秘が痙攣性便秘です。下行結腸に痙攣した部分が生じ、その部分が狭くなり便の正常な移送が妨げられるために起こります。痙攣を起こした上部は腸の圧力が高くなるため、腹が張った感じがして、不快感や痛みを感じます。排便があっても、便の量が少なく、固い塊(兎糞状)となります。排便後には少しは気持ちがよくなりますが、十分に出きった感じがなく、すっきりしないなど、便の残留感を訴える人が多いようです。
このような人は便秘の後に、腸の収縮した部分より上のほうで水分の量が増えるため、水様の下痢を伴うことがあります。

 

 

直腸性便秘直腸性便秘

便が直腸のなかに進入すると、直腸の壁がのびてその刺激で便意が起こります。ところが、せっかく起こった便意をこらえて排便を怠たったり、我慢するとやがて便意がなくなります。我慢が度重なると、刺激に対する直腸の感受性が低下して、直腸内に便が入っても便意が起こらなくなってしまい、便秘となります。このタイプは直腸性便秘、あるいは習慣性便秘と呼ばれる便秘です。

食事性便秘食事性便秘

繊維の少ない食物を偏って食べていると、腸壁に適当な刺激がなくなって便秘することがあります。また、食事の量が極端に少ない場合も便秘になります。

 

器質性便秘器質性便秘

器質性便秘というのは大腸の形の異常や、傷を伴う病気がもとで起こる便秘のことです。たとえば虫垂炎などお腹の手術のあとの腸の癒着や、大腸の炎症、あるいは巨大結腸症のように腸の長さや大きさに異常があったり・腫瘍などによって腸管の中が狭くなった場合に起こる便秘です。器質性便秘の場合はすみやかに医師の診察と治療を受ける必要があります。

 

ミニ知識

ストレスと便秘
ストレスを受けると精神だけでなく身体の方も影響を受けて調子が狂ってきます。腸にも症状が現われ、便秘をしたり、下痢をしたりする過敏性大腸症候群と呼ばれる症状があらわれます。また、便秘と下痢を交互に繰り返す場合もあります。健康人を調査したところストレスなどで大腸が痙攣を起こしたとき、若い男性では下痢が多く、若い女性では便秘の症状が起きやすいようです。痙攣性の便秘では兎糞状の便になりやすいといわれており、若い女性の便秘の多くはこのタイプです。

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