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学校薬剤師の仕事

公開日 : 2026年2月25日(水)最終更新日 : 2026年2月25日(水)

カテゴリ・タグ : 薬剤師の活動の場

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皆さんは「学校薬剤師」をご存知でしょうか?
「普通の薬剤師と何が違うの?」
「薬剤師ってお薬を準備して渡してくれる人でしょ?病院とか、薬局で」と言う声が聞こえてきそうですが・・・

いいえ!そうではありません!

私たち「薬剤師」という仕事の範囲は広く、調剤業務以外にもたくさんあります。その一つとして「学校薬剤師」があるんです。

まず、学校(※)と位置付けられている施設には「学校医」「学校歯科医」「学校薬剤師」の配置が義務付けられており、主に以下のように役割があります。

「学校医」 ・・・ 児童生徒の健康状態をみる
「学校歯科医」 ・・・ 児童生徒の歯および口腔衛生状態をみる
「学校薬剤師」 ・・・ 児童生徒が生活する学校環境をみる

※学校保健安全法で大学以内の学校(幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、中等教育学校、特別支援学校、高等専門学校)には学校薬剤師の設置が義務付けられています。また、認定こども園も同法が準用され、学校薬剤師を置かなければなりません。

「そういえば学校で何やら機械を使って検査している人、見たことあるわ」と思った方、たぶん、その人、「学校薬剤師」だったかもしれませんね。

薬剤師の資格を持っていれば「学校薬剤師」の仕事をすることはできますが、学校または教育委員会から委嘱された人が担当校を持ち、仕事をしています。また「学校薬剤師」の仕事のみ行っている人はいるかもしれませんが、大半は通常の薬剤師業務の他に「学校薬剤師」を兼務する形をとっています。

主な仕事内容としては担当校の衛生環境に問題がないかどうか検査をしたり、感染対策のほか衛生に関する相談を受けたりと、様々です。常に学校にいるわけではなく定期検査や臨時検査など年数回、学校に赴いて必要な検査をしています。検査をするときは保健室の先生(養護教諭)に立ち会ってもらったり、児童生徒の現状など話を聞かせてもらったり色々と協力していただけるので心強いです。幼稚園での検査なんて面白いんですよ~。検査をしていると園児さんが近寄ってきて「おじちゃん!何してるの?」「それって、なーに?」とか、よく話しかけてきます。みんな目がキラキラしてて、とっても可愛いんです!

学校からの相談事例は様々で、コロナが流行り始めの頃には感染対策として消毒はどうすればよいか?とか胃腸炎が流行っているときには嘔吐をした際の消毒はどうすればよいか?などが多かったですね。またちょっと珍しい問い合わせもありました。世間では最近、クマの出没が話題になっていますが、私の住んでいる地域では以前より鹿の出没が多く目撃されています。ある学校から「校庭のサッカーゴールに鹿がからまって死んでいる。ゴールネットに血液も付着しているがゴールネットの消毒はどうすればよいのでしょうか?」と問い合わせがあり、ビックリです。業務時間の合間を縫って色々調べたり保健所に問い合わせをしたりして大変だったことを覚えています。

検査や相談を受ける以外にも授業の1コマをお願いされることがあります。「お薬教室」や「薬物乱用防止教室」です。

その際には生徒たちが真剣に、また飽きずに聞いてもらえるように話を組み立てたり、「薬の専門家だぞ!」とアピールすべく、あえて白衣を着てみたりしています。

その甲斐あってか、後日、養護教諭より生徒一人ひとりからの感想をいただくこともあり、それを読むと「やって、良かったな」と思うのと「みんな、ちゃんとした大人になってね!」と親でもないのに子供たちの成長を期待している自分がいますね。長年、「学校薬剤師」をしていますが、きっと子供たちのことが好きなんだろうなぁと思います。

「学校薬剤師」という仕事は日常業務とは全く違う事をするので気持ちの切り替えも必要ですが、これはこれでやりがいを感じられる仕事です。

~未来に羽ばたく子供たちのために~

学校薬剤師! 続けたいと思います!

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